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扁桃腺の役割
のどの入り口に扁桃(へんとう)という臓器があります。
これは、一般の方には「扁桃腺(へんとうせん)」と
呼ばれています。
扁桃は口や鼻からウィルスやばい菌が入ってきた時に、
それらと戦いやっつける役割を果たしています。
しかしウィルスやばい菌と扁桃との戦いが激しいと、
戦場となった扁桃は傷つくことになります。
これが扁桃炎(へんとうえん)で、
一般の方は「扁桃腺が腫れた(はれた)」と言われます。
扁桃腺が腫れたら(扁桃炎)
扁桃炎に対する治療は、軽い場合はうがい薬で良くなりますが、
ある程度腫れが強い場合
(口をあけて見てみると白い膿(うみ)がついていたりします)は、
ばい菌をやっつける抗生物質(こうせいぶっしつ)等を飲む必要があります。
のどを痛がられていたら、よくうがいをして、お風呂も避けるようにしてください。
扁桃腺をとった方がいい病気:いびき・睡眠時無呼吸・病巣感染
お子さんの睡眠時の呼吸停止。
これはいろんな問題を起こす可能性があるのです。
例えば・・・
おねしょが続いている。
落ち着きがなくて多動症といわれいている。
低身長で悩んでいる。
勉強がふるわない。
実はこれ、全て睡眠時無呼吸が原因のことがあるのです。
お子さんでは心と体が発育する過程なので、非常に深刻な問題なのです。
そしてこの睡眠時の無呼吸が扁桃腺が大きいせいで起こるのです。
この睡眠時無呼吸の症状としては、成長障害、神経機能の発達への影響、代謝系への影響、夜尿(おねしょ)があります。
成長障害としては低身長やあごや顔の骨の成長不全。
特に低身長は5才以下で治療をすると、非常に効果がありますが、6才以上だと手術をしても手術後2年目からの身長の伸び方が鈍ってしまう。。
あごが小さいことも、5才以下で手術をすると一年であごが出てくるのです!
神経機能の発達への影響としては、不注意や多動や問題行動や学業不振があります。
学業不振においては、海外の報告では手術を受けさせたグループのみ1年後に成績が向上したというデータがあります。
代謝系への影響としては、肥満やメタボ予備軍。
夜尿(おねしょ)は睡眠時無呼吸があると、8~47%になんらかの影響があるといわれており、手術をするといい効果があるというデータがあります。
お子さんの睡眠時無呼吸の治療の重大な点は、治療(手術)のタイミングが遅れると、手術後に成長が改善することはあっても、早い時期に成長が抑えられていたことで、標準的な状態(身長など)までには至らない可能性があることです。
オムツがなかなかとれない、ものすごいかんしゃく持ち・・・、太ってる・・・・。
そんなお悩みをお持ちのお父さんお母さん、お子さんがいびきをかいていませんか?
お子さんの睡眠時無呼吸のサインは「いびきをかく」ことです。
もしおねしょ、低身長、学力不振、肥満、問題行動で悩んでいていびきがあれば、一度耳鼻科で扁桃腺を診てもらいましょう!
さらに扁桃腺が関係している病気に病巣感染(びょうそうかんせん)があります。これは、熱が出ていなくても扁桃炎がもとで他の重大な病気(腎炎:じんえんなど)を引き起こしている場合があるのです。これも扁桃腺をとる必要があります。
扁桃腺をとるタイミング
扁桃腺で高い熱が出て入院するような治療が
年に数回必要な方には扁桃腺をとる手術をお勧めしています。
ただし、睡眠時無呼吸がある方についてはできるだけ早く手術をお勧めする場合があります。病巣感染も腎臓の状態によっては早めの手術をお勧めすることがあります。
(いずれも約1週間くらいの入院は必要になります。)
手術については手術をする病院で詳しい説明を受けることをお勧めします。
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