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花粉症は大きくなってから。
そんなふうにお考えではありませんか?実は花粉症は小さいお子さんでもなるのです。
アレルギー反応と言うのは異物を排除する反応なのである日突然スギ花粉を異物と考えるとそこからスギ花粉に対するアレルギー反応、すなわちスギ花粉症が起こります。
この「ある日突然」のタイミングが小さい頃に起こったのがお子さんの花粉症です。ですので対策についても大人の花粉症と同様です。
スギの花粉が本格的に飛び始める前の2月の後半から4月にかけて予防内服をする。症状が早い年は1月から起こる場合もあります。症状が起こってから薬を飲んでも効くまでに時間がかかりますので毎年2月の後半に予防内服を開始すると良いでしょう。
ただしお子さんの場合困るのが自分で症状を自覚できない点です。
そのため保護者の方が気づいてあげる必要があります。保護者の方が気づけないと鼻が詰まりすぎて集中できず学校の成績にも影響が出かねません。
ではお子さんの花粉症ならではの対策としてはどういったことが挙げられるのでしょうか?
症状自体は透明の鼻水、くしゃみ、鼻づまり、鼻血、目のかゆみ、といった大人と同様の症状です。
お子さんならではの症状の表現としては鼻がかめない年齢ではやたら鼻くそほじったりする仕草もしたりします。さらにいつも鼻水を垂らしている。鼻をかませたら鼻血が出る。
診察に来られる保護者の方の中には「うちの子は鼻が弱い」と思っておられる方もおられますが花粉症の元となるアレルギー性鼻炎は日本人の4割位がありスギ花粉症は4人に1人があるので別に鼻が弱いわけではありません。
保護者の方がお子さんの花粉症を考える症状の一つに春や秋に鼻水が出て目の痒みがあると非常に怪しいです。目がかゆくなるカゼは無いからです。
ではスギ花粉症は何歳以降であればあり得るのでしょうか?3歳以上の方であればスギ花粉症の可能性は十分あります。もし花粉症かな?と思ったときにはお医者さんで血液検査を受けてみましょう。
これも最近は医療技術の進歩により20分でわかるアレルギー検査があります。これは20分でわかるメリットのほかに指先からちょっとだけ血液を採取するので血管に針を刺して血液を採取するのに比べて痛みが非常に少ないというのもお子さんには非常に良いです。
2歳の方でも泣かずに検査を受けれる場合がある位です。今まではお医者さんの方でも血管に針を刺して採血するのはお子さんであれば非常に暴れるし場合によっては危険でもありますので躊躇(ちゅうちょ)する場合もありました。この20分でわかるアレルギー検査、イムノキャップラピッドではそういった心配をすることもなく痛みが少なく迅速に検査ができます。
この検査の難点はどの医療機関でもこの検査キット備えているわけではない点です。かかりつけの耳鼻科がこの検査をしているか確認をしてみましょう。
そして検査を受けて具体的にアレルギーがあることがわかれば早速治療を開始しましょう。
鼻の症状に対しては飲み薬や点鼻薬(鼻にさすスプレー)を、目のかゆみに対しては目薬を使います。
飲み薬にはいろいろな種類があるので何回か薬を変えていってその子にぴったりの薬が見つかる場合もあります。
薬をもらったけれども眠気が強すぎてとか体がだるくて機嫌が悪くなるとかいろいろな場合があるので市販の薬ではなくお医者さんを受診してお薬を処方してもらうようにしましょう。
市販の薬では眠気が強い、口が渇くといったことなどもありますが気をつけたいのは鼻にさすスプレー(点鼻薬)です。これはスプレーをした瞬間は一瞬長通のですかまたすぐ鼻が詰まってしまうと言う非常に困った薬です。絶対に使わないようにしましょう(耳鼻科で処方される点鼻薬は心配はないです)。
さらお子さんならではの気をつけるべき点としては「兄弟のものを使ったりしない」ということが挙げられます。お兄ちゃんには良くてもその子にはアレルギーがあって合わない薬だった。そんなこともあったりしますし粉薬ですとお薬の量が全く違って危険な場合もあります。兄弟のものを使ったりしないようにしましょう。
また気をつけたいのが花粉症があっても別の鼻の病気が潜んでいることがある点です。それは「ちくのう症」です。この病気は色の名称は「腹鼻腔炎」といい秦野駅の鼻が詰まっているあるいは鼻水が止まらない。鼻水色が黄色ければ花粉症ではなくちくのう症の可能性があります。
鼻がぐずぐずしたらまたアレルギー性鼻炎かな?と思いがちですがちくのう症になっていることも意外にあります。花粉症のお子さんはアレルギー性鼻炎も持っているので鼻がぐずついて手持ちの抗アレルギー剤を服用しても良くならなかったり、鼻水の色が黄色かったりしたらちくのう症の可能性があります。
ですので花粉症やアレルギー性鼻炎については小児科ではなく耳鼻科で治療をしてもらいましょう。
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