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睡眠時無呼吸
お子さんの睡眠時の呼吸停止。
これはいろんな問題を起こす可能性があるのです。
例えば・・・
おねしょが続いている。
落ち着きがなくて多動症といわれいている。
低身長で悩んでいる。
勉強がふるわない。
実はこれ、全て睡眠時無呼吸が原因のことがあるのです。
大人の方の睡眠時無呼吸は、心臓の病気になりやすくなったり、交通事故を起こしやすくなったり(そうでない人の3倍事故を起こすというデータあり)、仕事でミスが多くて職を失ったりといった社会問題になっています。
お子さんでは心と体が発育する過程なので、大人の方以上に実は深刻なのです。
具体的には、成長障害、神経機能の発達への影響、代謝系への影響、夜尿(おねしょ)があります。
成長障害としては低身長やあごや顔の骨の成長不全。
特に低身長は5才以下で治療をすると、非常に効果がありますが、6才以上だと手術をしても手術後2年目からの身長の伸び方が鈍ってしまう。。
あごが小さいことも、5才以下で手術をすると一年であごが出てくるのです!
神経機能の発達への影響としては、不注意や多動や問題行動や学業不振があります。
学業不振においては、海外の報告では手術を受けさせたグループのみ1年後に成績が向上したというデータがあります。
代謝系への影響としては、肥満やメタボ予備軍。
夜尿(おねしょ)は睡眠時無呼吸があると、8~47%になんらかの影響があるといわれており、手術をするといい効果があるというデータがあります。
お子さんの睡眠時無呼吸の治療の重大な点は、治療(手術)のタイミングが遅れると、手術後に成長が改善することはあっても、早い時期に成長が抑えられていたことで、標準的な状態(身長など)までには至らない可能性があることです。
お子さんの睡眠時の無呼吸はどう治療するか?
息の通り道が狭くなっている部分に対して治療をおこないます。鼻の状態がよくなくて睡眠時の無呼吸があれば、例えばアレルギー性鼻炎の治療をすることで無呼吸が改善する場合もあります※
扁桃腺(口蓋扁桃)が大きいのが無呼吸の原因であれば、手術で扁桃腺をとります。
おねしょが続いている、落ち着きがない、低身長で悩んでいる、勉強がふるわない。。。そんなことはありませんか???
特に、いびきが気になっていれば、一度耳鼻科で相談してみましょう!
※小児の睡眠時無呼吸症候群と手術適応 鈴木 雅明 日本耳鼻咽喉科学会会報 第119巻 11号(2016年11月20日発行)
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